BDFに対する疑問・質問にお答えします。
主な質問内容 | 答え | 備考 |
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BDFを利用するには? | 陸運事務所で車検証の書き換えを | BDF車の車検証 |
BDFの使える車は? | ディーゼル車のみ使用可能ですが、一部使用に適しない車種があるようです。 | 皆様からの情報をお願いします。 |
BDFの利点は? | 使った燃料のCO2の排出量がゼロ換算。 |
一年という短時間で原料の油がCO2を吸って育つ菜種などから得られ(再生され)ます。 |
黒煙が超低硫黄軽油なみにきれい(従来軽油の3分の1ほど) | ||
BDFの欠点は? | 気温が低くなると凍り、エンジンが掛からなくなります。 よく、添加剤混入で流動点を−20〜30℃以下にした等と性能評価されていますが、フィルター目詰まり点が実用性が高く、この評価では−5℃位しか確保できていない事があります。 |
各プラントメーカーが対策中ですが、氷点下の使用温度限界性能が安定していません。 調質BDF構想には−25℃対応の耐寒BDFタイプG、−35℃対応の耐寒BDFタイプRがあります。試作段階ですが、今後試験運転いたします。 2013年Winterシーズンで量産試作評価したいです。(予算が取れればですが) |
溶剤性が軽油より強いので、燃料系のゴムを劣化させます。 (燃料ホースや噴射ポンプのパッキン等) 混合アニリン点(単位;℃)が参考指標になります。 (低いほど溶剤性が高いのですが、絶対指標ではありません) 軽油の場合、70℃前後のようです。 BDFの場合、-10℃以下のものは、使用を控えた方が良いでしょう。 コモンレールタイプではポスト噴射により、エンジンオイルに燃料が混和します。 オイル交換の管理が悪い場合、BDFは溶剤性が高い為、フラッシングの様にオイルスラッジを溶かし・剥がし、オイルスラッジがオイルパン底部に溜り、オイル循環を妨げ、焼き付きのリスクがあります。 保冷車や、PTOシステム使用車両は走行以外でのエンジン稼働時間が長いので、適度に短期間でのエンジン・オイル交換が必要です。 登坂や、渋滞、低速走行の多い車、短距離運転の多い車はシビア・コンディションのエンジン・オイル管理が必要です。 フラッシング・マシーン等でエンジンオイル循環域内部を綺麗にして、軽油で1000km走行後、問題なければ、BDFに切り替えが可能でしょう。 (但し、整備工場のプロの意見も聴いて、自己責任で判断・実施してください。汚れが酷い場合、フラッシング行為だけでエンジン焼き付きが発生する可能性が在ります。) |
定期点検や車検時に整備工場さんに特に注意して点検していただけるようにお願いしてください。 参考資料(噴射ポンプパッキン) |
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材料が廃油の為、廃油の質や製造方法によっては、品質のばらつきが大きい事です。 | グリセリンの除去が不徹底なもの メタノールや触媒の除去の不徹底なもの 触媒成分(K、Na)や他のミネラル分が規格以上のものはDPD・DPFの煤補修フィルターを詰まらせる可能性が高いです。 溶剤性が異常に高いもの(混合アニリン点−10℃以下) 使用時の最低気温に対し低温性能が悪いもの |
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自分の使っている燃料は大丈夫だろうか? | BDFの検査の仲介と診断を致します。 |
検査依頼手順はこちら |
簡単に判断する方法はないの? | 乾式BDFのグリセリンに関しては、1ヶ月ほどきれいなペットボトルに保管して、下に沈降物が溜まらなければ、まずはOKです。 | あくまで、簡便法ですので、絶対的な信頼は禁物です。 |
メタノールは少し加熱すると臭いがしますが、有害なのでお勧めできません。混入の度合いにより引火点が低くなりますが、その他の揮発物によっても起きますので、判断は難しいです。 | 粗BDFを水洗や加熱(65℃以上)処理していない製法のものは注意が必要です。 お湯を加えてシャッフルした後、白濁して中々透明にならないなら触媒成分残留が多いので止めた方が良いでしょう。 BDF規格項目の検査を受けていないBDFは品質のバラツキが懸念されます。 |
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貴方は何処からBDFを買っているの? | 秋田県北秋田市/鷹阿仁清掃興業さんからです。 |